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4① 環境汚染物質の削減印刷産業から排出される環境汚染物質の代表的なものとしては、紙、プラスチック、インキ、金属くず、現像機等からの廃液、汚泥等の廃棄物、乾燥排ガス、工場から漏洩するガス、車両の運転に....

4① 環境汚染物質の削減印刷産業から排出される環境汚染物質の代表的なものとしては、紙、プラスチック、インキ、金属くず、現像機等からの廃液、汚泥等の廃棄物、乾燥排ガス、工場から漏洩するガス、車両の運転による排ガスなど様々なものがあります。原材料等に含まれる環境汚染物質については、まず、「使用しないこと」が望まれます。そのためには、代替品の利用や、環境汚染物質の含有量が少ないものを選定するよう考慮する必要があります。また、生産等に伴って排出される環境汚染物質については、できるだけ環境汚染物質が環境中に排出されないように排出防止対策をとるなどして、環境に対する負荷を可能な限り小さくすることが重要です。② 省資源・省エネルギー事業者はその生産活動において、石油、石炭、鉱物資源、水など様々な原材料を投入し、電気エネルギー等を利用して機器を稼動させてモノの製造や加工を行い、納品時にはガソリンや軽油を燃料とする車両を運転するなどして事業活動を営んでいます。資源の使用量やエネルギーの使用量が少ないほど環境への負荷は小さく、またエネルギーの消費に伴い排出される地球温暖化の要因の一つであるCO2などの温室効果ガスの排出も少なくなります。③ 物質循環事業所で発生した不要物をリサイクル業者に引き渡し、なおかつ自らも再生資源等から製造されたリサイクル製品を積極的に利用することは、省資源、廃棄物の削減、リサイクル活動の活性化につながっていきます。この「物質循環の環」はリサイクルを進めていく上では非常に重要であり、そのポイントとして次の5点が挙げられます。③‐1 持続可能な資源利用近年、森林保護の必要性が世界的に高まっています。森林などの天然資源は、化石燃料や鉱物資源と違い、成長量の範囲内で採取し利用する限りでは枯渇することがありません。従ってパルプの原料となる森林資源が適正に管理された状態で採取されているのか、資源採取の持続可能性について考慮する必要があります。③‐2 長期使用生産工程において使用される資材等は、貴重な資源やエネルギーを投入して生産されています。このため、資材等は長期間にわたって使用し容易に廃棄物とならないようにする必要があります。さらに、製品のライフサイクルの視点からは、長期使用に耐えられる商品をつくり消費者に提供することも必要です。③‐3 リユース(再使用)リサイクルの種類の中でも、製品や部品などを加工せずにそのままの形状でリユース(再使用)することは、一般的に環境負荷が小さいと考えられます。また、繰り返して使用することができる原材料や資材を利用することは、廃棄物の削減と省資源に効果があります。③‐4 リサイクルリユース(再使用)できない原材料や資材については、リサイクルしやすい素材、分別や解体が容易な原材料や資材を選んで使用し、リサイクルが容易な設計を行うよう心がける必要があります。