グラビア印刷サービス グリーン基準ガイドライン

グラビア印刷サービス グリーン基準ガイドライン page 37/124

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34が、マテリアルリサイクルを行う際には、同じ素材がまとまっていることが望ましく、分別の際はできるだけ素材別に分ける配慮が必要です。素材ごとの分別が不可能な場合や、量がまとまらないといった理由でマテリア....

34が、マテリアルリサイクルを行う際には、同じ素材がまとまっていることが望ましく、分別の際はできるだけ素材別に分ける配慮が必要です。素材ごとの分別が不可能な場合や、量がまとまらないといった理由でマテリアルリサイクルができない場合には、サーマルリサイクル(熱回収)を行っている産業廃棄物業者に委託するなどの取組みが必要です。○廃樹脂工程で使用する樹脂は、作り過ぎないことが重要です。単一の樹脂を使用している場合、工程で発生した廃樹脂は有価物として引き渡すことが可能です。○廃溶剤工程で使用する溶剤は適切に回収し、繰り返して使用(リユース)することが望まれます。ラミネートに使用される溶剤は、酢酸エチルなどが単一溶剤として使用されるケースが多いため、溶剤が疲弊してリユースが困難な場合であっても、溶剤を再生する業者へ引き渡すことが望まれます。○廃接着剤工程で使用する接着剤は、作り過ぎないことが重要です。発生した廃接着剤は現状においてマテリアルリサイクルが困難な状況ですが、単純に焼却等をする業者へ引き渡すのではなく、サーマルリサイクル(熱回収)を行っている産業廃棄物業者に委託するなどの取組みが必要です。④ 周辺に対する騒音・振動などの抑制に取組んでいる印刷産業は「都市型産業」であり、印刷工場が住宅地域や市街地に立地しているケースが少なくありません。日常的な騒音対策として、定められた手順に基づき工場の窓やドアの開放を禁止する、建屋に防音材を施工する、機械に防音カバーを設置するなどの対策によって、工場からの騒音が外部に漏れることを防がなければなりません。振動に関しては機械の据付時に防振対策が採られており、振動問題が顕在化するケースは多くないことが想定されます。振動が大きい場合には、追加対策の実施が望まれます。なお、工場の近隣に住宅等がある場合には、排気ファンのモーター音や換気ガラリからの風きり音についても排気口の位置・方向の工夫や防音壁の設置などの対策が望まれます。【スリット、製袋、抜き】① 仕上げ加工工程の省エネ、省資源、騒音・振動、廃棄物の抑制に取組んでいる■環境負荷の把握スリット機や製袋機など加工機の代表的な環境負荷はエネルギー(電力)の使用、騒音、振動です。環境負荷低減の取組みを実施するためには、まず使用中の加工機の環境負荷をカタログ、仕様書、メーカーへの問い合わせ等によって把握することが必要であり、その上で可能なかぎり負荷を小さくするよう努めなければなりません。なお、加工機の新規導入にあたっては製品加工能力のみならずエネルギー使用量、騒音、振動といった環境負荷の状況を確認したうえで環境負荷の少ない機器を導入するよう努める必要があります。