グラビア印刷サービス グリーン基準ガイドライン

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31【ラミネート】① VOC発生を抑制している■VOC排出量の把握ラミネート加工を施す際の接着剤や溶剤にはトルエン、酢酸エチル、IPA等のVOCを含有しているものがあり、VOC対策の推進が必要です。VOC対策にはいくつか....

31【ラミネート】① VOC発生を抑制している■VOC排出量の把握ラミネート加工を施す際の接着剤や溶剤にはトルエン、酢酸エチル、IPA等のVOCを含有しているものがあり、VOC対策の推進が必要です。VOC対策にはいくつかのステップがありますが、工場において使用している接着剤や溶剤の使用量、廃液量等を把握し、これを記録しておくことが最初に取組むべき事項となります。次いで、これらのデータを基にVOC排出量を把握し、VOC対策へとつなげていくこととなります。なお、VOC排出抑制に関しては、日印産連が発行する「印刷産業におけるVOC排出抑制 自主的取組推進マニュアル」が参考となります。(本マニュアルは日印産連のホームページから無料でダウンロード(PDF形式)できます。)■ラミネート機からのVOC発生抑制VOC対策には、大きく分けて入口管理(原料転換)による発生抑制、工程改善による発生抑制、出口管理による排出抑制(除去処理)の3つのアプローチがあります。実際に実行可能なVOC対策は費用負担能力などそれぞれの工場における状況において異なりますが、各工場の状況に応じた積極的な取組みが望まれます。○VOC処理装置の設置VOC処理装置(排ガス処理装置)の設置は、環境へのVOC排出量を低減する方策として非常に効果があります。しかしながら、導入にあたっては高額な費用負担が発生するとともに、導入計画立案から設置・運転まで1年程度の期間を要することから、長期的な視点での取組みが必要となります。なお、単一溶剤の場合は溶剤回収・再生装置の設置により、新規溶剤購入量の削減など経済的なメリットを得られる場合もあるので、積極的な検討が望まれます。○水溶性型、ノンソルベント型、ハイソリッド型接着剤等の使用接着剤は、VOCを多く含有するタイプの使用を避け、水溶性型、ノンソルベント型(溶剤を使用しないもの)、ハイソリッド型(固形成分が多いもの)など、VOC成分が少ない製品の使用が望まれます。○カバーの取り付けVOCは常温で揮発するため、塗工パン、タンク等が開放状態となっている場合はカバーを取り付け、揮発を防止することが望まれます。また、カバー取り付けによりVOCの揮発が防止でき、溶剤類の使用量削減につながることから、経済的なメリットも得られます。さらに、副次的な効果として、カバーの取り付けにより床面や機械への液ハネが抑制され、ラミネート機周辺の清掃作業の必要性を減らせることができます。これは、廃ウェスの発生抑制にもつながってきます。