グラビア印刷サービス グリーン基準ガイドライン

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28○本機校正の削減本機校正は、インキ、溶剤、フィルム等の資源を投入するとともに、刷り出し時のロスが発生します。校正にあたっては校正機やDDCPを使用することにより、投入する資源の削減と廃棄物となるフィルム....

28○本機校正の削減本機校正は、インキ、溶剤、フィルム等の資源を投入するとともに、刷り出し時のロスが発生します。校正にあたっては校正機やDDCPを使用することにより、投入する資源の削減と廃棄物となるフィルムの発生を抑制することが可能となります。また、校正機やDDCPによらない場合であってもできるだけ環境負荷が低くなる手順を定め、これに基づいた作業の実施が望まれます。これらは、あらかじめ営業・企画段階においてクライアント側に提案しておくことが重要です。○残肉の削減や廃インキの削減残肉の削減や廃インキの削減にあたっては、まず残肉がでないようにする(インキを作り過ぎないようにする)ことが重要です。さらに、残肉が発生した場合も別のアイテムに転用する、混ぜて使用するといった工夫が必要です。調色時にCCMを利用することにより、必要な色のインキを無駄なく作成することができるとともに、インキの作り過ぎを防ぐことが可能となり、残肉・廃インキの削減に大きな効果があります。また、CCMの利用以外にも調色データやインキの使用履歴を保存し、別のアイテムを印刷する際に参考にするといった方法により、残肉・廃インキの発生を抑制することができます。■リユース、リサイクルの推進○廃フィルム印刷工程において発生する廃プラスチックは分別を徹底し、リサイクルすることが望まれます。一口にプラスチックといってもその素材は様々であり、同じ素材であっても貼り合わせをしているものやそうでないものもあります。プラスチックのリサイクルは各種の方法が研究され、最近では商業ベースで実現しつつありますが、マテリアルリサイクルを行う際には、同じ素材がまとまっていることが望ましく、分別の際はできるだけ素材別に分ける配慮が必要です。素材ごとの分別が不可能な場合や、量がまとまらないといった理由でマテリアルリサイクルができない場合には、サーマルリサイクル(熱回収)を行っている産業廃棄物業者に委託するなどの取組みが必要です。○廃溶剤廃溶剤に関しては、分留装置を使用し固形分と溶剤を分け、分けた溶剤は洗浄溶剤として利用するなど積極的なリユースが望まれます。洗浄溶剤としてリユースする場合も、まずは汚れの少ない版洗浄などに使用し、次に汚れの多いインキパンの洗浄に使用するといった工夫も長期使用する上で重要です。リユースできなくなった廃溶剤に関しては、リサイクル業者へ引き渡すことにより、リサイクルを行なうことができます。