GPJapan 2013年2月号

GPJapan 2013年2月号 page 3/12

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概要:
第7回 地球温暖化防止実行委員会セミナー報告(3)ンキの実印刷時の組成を比較してみました。トルエン型とノントルエン型、水性インキがありますが、油性インキは約2 割が固形分、残り8 割は有機溶剤。私どもの水....

第7回 地球温暖化防止実行委員会セミナー報告(3)ンキの実印刷時の組成を比較してみました。トルエン型とノントルエン型、水性インキがありますが、油性インキは約2 割が固形分、残り8 割は有機溶剤。私どもの水性インキは半分以上が水で、固形分が若干高くて3 割弱。印刷については、現在ほとんどのフィルムが水性グラビア印刷可能ですが、メーカーやグレードを選びます。非常に印刷しづらいものもありますが、一応基本フィルムのほとんどに対応が可能です(図2 )。最近多い透明蒸着フィルムやコートフィルムなどの一部は、メーカーとグレードを選ばないと上手く対応できない部分がありますが、その辺りを選んでいけば、一通りの構成に対しては対応できています。同じデザインで水性印刷と油性印刷のVOC 排出濃度を比較しました。VOC の採取をしなくてはいけないので印刷スピードは120m/ 分。デザインはプロセス6 色で、全面ベタ、印刷面積100%。OPP20μ m で920mm 幅。各々を専用印刷機で刷った結果は、水性印刷が490ppmC、ノントルエン型の油性印刷で2,500ppmC となり、水性印刷は改正大防止法がクリアできます。もう1 つポイントは、VOC 排出量。ここではVOCの濃度より単純計算で算出した値ですが、水性印刷は投入インキの量とほぼイコールになっています。ところが、油性インキの場合は投入インキ量と単純計算した量と比較してもかなり少ない値が出てきます。やはりこれは印刷機の局所排気や作業環境に一部出て行っているのではないかと想像しています。次に、油性インキと水性インキの使用量。先ほどの例で実測した結果ですが、水性インキは浅版化のため、30~40%のインキ使用量で済んでいます。当然インキの組成からすると、大体70~85%くらいのVOC 使用量が削減できると計算できます。インキの塗布量が減ることで、その後の環境負荷が非常に優位な形で働いています。LCA手法に則ってインキの資源採取から印刷工程までのLCA 比較を行うと、資源消費で約15%、エネルギー消費で約70%の削減になっています。CO 2 排出量の比較も同じようにLCA で比較しました。溶剤を排出しない分、LCA で光化学スモッグの発生原因の物質の1 つである光化学オキシダントを85%ほど減らすことができました。ただ、?????????????????????????????????????????????????????? ???????????????????????????????????????? ?????????????????????????? ?????????????????????????????????????? ???????????????????????????????????????? ????????????????????????????図2GPJAPAN 2013.2 33